コンポジション 書くのが楽しくなる作詞の技法/西端慶一

作詞家、そして作詞のディレクターである筆者が、初めてオリジナル曲に挑戦するヨシオくんへのレクチャーを通して、作詞の楽しさ、奥深さを伝授する。
毎週水曜日更新。
【執筆者プロフィール】
ロックバンドのギタリストとしてメジャーデビューしたのち、作詞家・作曲家に転身。提供作品は100件以上。校正もこなす。

ひとつの作品には、同じメロディの繰り返しがあることが少なくありません。そんなとき、語句や構造がよく似たふたつの文言をつなげて、対比、対照、強調などの効果を生むの…
コレはあまりなじみのない表現技法かも知れません。仮託とは、感情や情景、決意やメッセージなど、さまざまなことがらを、ひとつの物体に象徴させることです。なんて説明し…
前回もお話ししたとおり、暗喩とは、直接的に比喩とわかる表現を含めないスタイルです。直喩より文学的、抒情的な表現が可能になる一方で、受け手に伝わりにくいリスクもあ…
前回、ある言葉を形容することで、よりイメージがくっきりと浮き上がることを説明しました。そして、形容の方法には、いくつかの種類があります。その代表的なひとつが、比…
レトリックの最も基本的な技法のひとつが、形容です。あるひとつのものを提示するだけではなく、それがどのようなものであるかを説明することで、より立体的なイメージを持…
これまで、作詞の全体構成とそれぞれのパートの役割、一般的なテーマにいたるまで、いわゆる基礎知識について解説しました。参考になっていれば嬉しいです。ここからは、具…
作詞のテーマとして、もうひとつ、どうしても取り上げなければならないカテゴリがあります。ラブソングでも、メッセージソングでもない、自分の心情や価値観を素直に吐露し…
ラブソングと双璧をなす作詞ジャンルの二大定番といえば、メッセージソングです。このジャンルはあまりにも広すぎて、定義することは難しいです(明らかなラブソングではな…