member’s story:ひぐちくんの話。

『誘われたら、できるだけ受けるようにしてます。バンド、ライブがやりたくてもできなかった期間が長かった。そこからすると、声をかけてもらえることが嬉しい。』

2018年のX JAPANこぴばんにて。Drがひぐちくん。

Drパートで最多出演のひぐちくん。Dr以外のばんけんメンバーで、彼と組んだことがない人を探すほうが難しい、そんな存在です。

『高校時代に、中学の時の友だちからバンドやろうと誘われて。パートはDr指定でした。選択の余地はなかった(笑)。でも、バンドができることが嬉しくて即決。NIRVANAのSmells Like Teen Spiritが課題曲で、1回くらいはスタジオリハもやったのかな。けど長続きはせず、なんとなく自然消滅、空中分解みたいなかんじになって。大学進学後に軽音サークルに入ったけど、そこでも馴染めずに、ほとんど活動しないまま脱退して。人見知りで、自分の意見とか希望とかを積極的に伝えるのが得意じゃなかった。いまでも友だちとは仲はいいんですけどね。』

大学を卒業、就職し、時間的にも金銭的にも少し余裕ができます。そこで確かな趣味を持とうと考えるようになりました。選んだのは、やっぱりドラム。

『これまでチャンスはたくさん転がってたけど、それをうまく掴めずにいたので。とりあえずドラムをちゃんとやってみようと思いました。1人でスタジオ入って、いろんな曲の練習をして。同時並行でバンドも探したけど、やっぱりうまくいかなかった。待ち合わせをすっぽかされたり、ようやくメンバーが揃っても、ライブに出るにはどうしたらいいのかよくわからなくて、モチベーションが保てないまま解散、とか。ほんとに大変なんだな、って思いましたね。』

それでもあきらめないで所属先を探し続けたところ、Facebookで東京バンド研究会を見つけました。メールを送ってみると、あとはトントン拍子に話が進みます。

『「興味があります」ってメールしたら、スタッフさんから、「じゃあ次回のLUNA SEAこぴばんで空きがありますがいかがでしょうか。メンバーは揃えます。ライブは何月何日です」ってメールが返ってきて。すべてセッティングしてもらいました。それで、ちゃんとフルメンバーが揃ったリハをして、ライブにも出られて。いままで夢に見てて、そのためにたくさん苦労したことが、こんなにかんたんに実現するんだ、って思いました。そこからはもうどっぷり。ほぼ毎回バンドを組んでます。タイミングが合わずに出演がないときでも、当日会場には行きます。他のバンドも観たいし、次のバンドも組みたいので。』

以降、たくさんのバンドに参加してきたひぐちくん。思い返すとこんな失敗も。

合宿でのBBQにて。ギリギリ泥酔前のカメラ目線。

『ゴールデンウィークに音楽合宿があるんですけど、それも毎回参加してます。リハやって、バーベキューして、肝試しとかして、すっごく楽しいイベントなんですけど、組むバンドが多すぎて、1泊2日でリハが6件、全部で25曲くらいプレイすることになってしまって。そのときは、往路のクルマの中でもずっと音源チェックして、現地に着いたら個人練もたくさんして、あんまり他のひとと絡めなかった。ストイックに練習ばっかりしてたので、いま思うとちょっともったいない(笑)。』

けれどひぐちくんは、これからもたくさんのバンドで、たくさんのメンバーを迎えることを楽しみにしています。

『とりあえず見学からだけでも来て欲しいです。本当にすぐバンドが組めるし、ライブに出られます。アットホームな雰囲気で、1人でも気軽に来られると思う。そうやって常連さんになっていくひと、ぼくを含めてたくさんいます。上手いひとも初心者さんも、すべてのプレイヤーを迎える空気ができてるので、見逃すのはもったいない。ライブやって、ライブ観て、終わったらみんなで酒を飲む。こんな最高なことは他にありません。』

どんなメンバーも、新人さんでも、安心して任せられるドラマーは、東京バンド研究会にとってとっても大切な存在。けれど、最近は打ち上げパーティで泥酔してカラミ酒を発揮する機会も多くなりました。飲み過ぎには注意、です。(笑)