member’s story:みやざきくんの話。

Godokan連載『On Bass ベーシスト3人、気ままなトークセッション』でもおなじみ、みやざきくん。彼も東京バンド研究会の主要メンバーの1人です。

『ベースを始めたきっかけとかは、On Bassでも話しているので、そっちでご確認ください(笑)。神奈川育ちで、東京の大学を卒業して就職したんだけど、配属が静岡県で。まったく土地勘も人脈もないところ。さて、音楽をやるにはどうしたらいいものか、と思い悩みましたね。とりあえずネットで音楽をプレイできる場所や仲間を探して、地場で活動するフォークシンガーのオリジナル曲をバンドアレンジする手伝いなんかをしていました。継続的に活動できる場所を探していて、『女子うたBAND』に出会うわけです。』

女子うたBANDは、当時企画していた、東京バンド研究会の付属プロジェクト。バンドをやってみたいけど経験がなくて1ステージ通してのライブ出演は難しい、という初心者ボーカリストの希望に沿う形で、固定メンバーの楽器隊+日替わりの女性ボーカリスト、という編成で東京バンド研究会のステージに出演するものでした。みやざきくんは、このプロジェクトのベーシスト。立ち上げメンバーの1人です。

女子うたBANDの本番風景。Baがみやざきくん。

『正直、絢香さんとかいきものがかりさんとか、バンドとしてやったことのないジャンルの音楽が多くて、ビックリしました。けど、このプロジェクトのメンバーとも仲良くやれたし、他のバンドに誘われることも増えて、ちょくちょく出入りするようになりましたね。この頃は、リハやイベントのたびに沼津から通っていました。とはいえ、新幹線で1時間ちょっとだし、神奈川が地元なので、とくにしんどくはなかった。群馬とか水戸とかから来てる人のことを、すげーなあ、たいへんだろうなあ、って思ってました(笑)。いまは転職して東京在住です。』

そして、東京バンド研究会を源泉として、さまざまな音楽体験が広がっていきます。

『フリーセッション会を立ち上げて、ちょくちょくやってます。自粛期間中は、NETDUETTOもやりました。それに、東京バンド研究会から新しいオリジナルバンドが生まれるのに立ち会ったりしましたね。何組か、立ち上げメンバーになって、楽曲の制作から初ステージまでサポートメンバーとしてお付き合いさせていただいたり。固定のオリジナルバンドはやらない、という方針なので、長く続くバンドは他のメンバーに譲ったりしますけど、いくつかそういう経験ができたのは、この場所があったからです。』

もちろん、自分の好きなジャンルも忘れない。

『もともとけっこうテクニカルな音楽が好きだけど、これまでちゃんとプレイする場がなくて。でも東京バンド研究会では、とにかくやってみよう、というマインドでいろんなことにチャレンジするメンバーもたくさんいて、それがモチベーションになったりしてます。AJICO、スピッツ、クラムボン、School Food Punishmentとか、なかなか自力でコピーバンドを組むのは難しいと思うけど、東京バンド研究会だから挑戦できた。そのアーティストの曲を知らない、っていうメンバーもけっこういたけど(笑)。』

これからも、自分のペースで活動は続けていく。

『正直、しばらくバンドはいいかな、って思うときもある。そういうときはお休みしてます。無理して出なきゃいけないわけじゃなくて、やりたいことに絞って出るほうが、長く続けられると思う。5年くらい続いてるJUDY AND MARYこぴばんも、また1年後くらいにやるでしょうし(笑)。いずれにせよ、出ないときでも、たいがい、一応会場には行きます。』

さらに彼には、バンドと同じくらい、いやそれ以上(?)の熱量を傾ける課外活動がある。

『3年くらい前から、東京バンド研究会の外局として、スタッフたちとばんけん雪山部を立ち上げました。スキー、スノーボードの課外活動。これがあるから、1月とか2月はバンドが抑えめになります(笑)。毎年、泊りもコミで何度か雪山ツアーを企画しているので、こちらもよろしくお願いします。ぼくはずっとスノーボードだったけど、最近になってスキーも始めました。東京バンド研究会、フリーセッション会、雪山部、すべて新しい仲間は大歓迎です!』

ばんけん雪山部ツアーにて。2020年1月、菅平高原スキー場。スキーに挑戦するみやざきくん。